* 読み聞かせのベストセラー
 嵐の中の灯台 −親子三代で読める感動の物語
    
嵐の中の灯台 嵐の中の灯台−親子三代で読める感動の物語

定価1260円(本体1200円+税)
A5判・264頁

ISBN 978-4-944219-01-8
小柳陽太郎 ・ 石井公一郎<監修>
西島伊三雄竹中俊裕 <画>
1. オールカラーで、じょうぶな上製本。1260円の低価格。全国民普及版。
2. 地域の物語、世界の物語を織り交ぜ、感動を集めた18話が一冊に。
3. 全文総ルビが付いているから年代を問わず、幼稚園児から高齢者まで読みやすい。
字も大きめでおばあちゃんも安心。三世代に渡って楽しめます。
4. 最近のキャラクター調でない、なつかしいイメージが、新鮮さをアピールします。挿絵は日本を代表するイラストレーター、巨匠・西島伊三雄氏と竹中俊裕氏。感動の物語に添えられた美しい挿絵は、読む人の心の安らぎに。

▼次の18話の物語が一冊に収められています。
1.嵐の中の灯台
小さな娘の待つ離れ小島の灯台に早く明かりを点けようと、灯台守りの父親が、荒波の中に舟を漕ぎ出すと、沖から一筋の光が射してきます。

2.小さなネジ
自分は小さくてつまらない、何の役にも立たないと思っていたネジが、故障した時計に差し込まれると、時計はたちまち動き出します。子供たちに人気のユーモラスなおはなし。
3.青の洞門
紅葉の名所大分県「耶馬渓」。その山国川沿いの険しい谷あいで、何十年も岩山に穴を掘り続けている一人のお坊さんがいました。菊池寛『恩讐の彼方に』のモデルとなったおはなし。
4.ハエとクモに助けられた話
王子を助けたのは、嫌っていたハエとクモのおかげでした。ふだん、苦手に思っている人が、実は自分のために力になってくれているのかもしれません。
5.父の看病
お父さんだと思い込んで看病していたのは、実は他人でしたが、少年は心をこめて看病を続けます。

6.佐吉と自動織機
佐吉が昼夜をかけて開発した自動織機は、名古屋にあるトヨタグループの「産業技術記念館」に展示されています。

7.助船 (たすけぶね)
助船の漕ぎ手に志願する息子を、きっぱりと送り出した母。助船の働きで、人々は無事救助され、思いも寄らない夫との再会を果たします。

8.緑の野
荒れ野にもみの木を植え、豊かな緑の野に−。国を思うダルガス親子の真心に動かされたデンマークの人々と国土復興の物語。

9.笛の名人
船旅の途中、海賊船に襲われた笛の名人が、今夜限りの一曲と、心を込めて吹く笛の音に、海賊の頭の目は涙に濡れて・・・

10.五人の庄屋
江戸時代のはじめの大飢饉。五人の庄屋は村人の生活を守ろうと、難工事にのぞみます。その覚悟と熱い思いが人々を動かし、大石堰はついに完成し、水路に水が流れます。
11.競馬 (くらべうま)
村の栄誉をかけた勝負の分け目で馬から滑り落ちてしまった対戦相手を、少年はためらいなく助けたので、互いの村の絆はより強く結ばれます。

12.応挙と猪 
自分の観察に忠実に描きあげた丸山応挙。猪の絵に勢いがないと言われたのはその猪が病気だったせいだと知りますが、生きた猪を描こうと再び筆を取ります。
13.ハンタカ
何を教えても覚えられない弟子のハンタカに、お釈迦様は、「汚い言葉を使わない」、ただこの一言を覚えるように言いました。素直な心が呼び戻される一話。
14.焼けなかった町
三方からの火を防いだことに胸をなで下ろしたのもつかの間、北の方から猛火が襲いかかります。町中の人が力を振り絞って町を守りました。
15.夕日に映えた柿の色
いくら工夫しても目指す柿の色の美しさが出せずに苦労を重ねた喜三右衛門は、それでも研究を続け、ついに柿右衛門様式を生み出します。
16.通潤橋 (つうじゅんきょう)
江戸時代の末、工夫をこらして造ったというこの橋は、現代の技術をしてもなかなか出来ない立派な橋です。

17.心に太陽を
波間に響く歌声が希望を失った人々の元気を取り戻しました。ヨーロッパの多くの人々に親しまれていた詩です。

18.稲むらの火
紀伊半島を襲う大津波から、収穫したばかりの自分の稲むらに火をつけて、村人を救った浜口五兵衛の物語。



推薦の言葉をいただきました。
「17歳になる前に読んでほしい」 
 狂言和泉流二十世宗家
 和泉元彌さん


 最近、17歳の犯罪が社会問題になっていますが、18歳で執権になって国を守った北条時宗のような人もいます。十代だって期待をかけて育てれば、立派な人物になると思うんです。だから若い方に是非読んでもらいたい本です。


「人間のすばらしさを悟ることができる」 
 富士通株式会社
名誉会長 山本卓眞さん

 物語の中に人間のすばらしさを悟ることのできる良書で、挿絵も見事です。
 小学校の図書館、公立図書館に是非備えて頂きたいと思います。

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全私学新聞 平成13年3月3日 書評掲載記事

 題名にもなっている「嵐の中の灯台」は、北アメリカの小島が舞台。灯台守が所用で本土に渡っている間に天候が急変、嵐となり日が暮れてもやむ気配がない。「灯台に灯を点さなければ」と無理に方角の見分けもつかない暗い海に向けて小船を漕ぎ出そうとした時、突然、灯台が明るくなった。島に一人残っていた幼い娘が、父に代わり必死に灯りを点けたのだ。
 灯台守として職責を全うしようとした父と、父に代わって役目を果たした娘の物語に、言葉を交わさなくても通じる親子・家族の絆が描き出された。本書には、こうした短編十八話が収められている。いずれも旧制小学校などの、国語や修身の教科書に書かれていたものばかり。表現を現代風にアレンジして振りがなも付けており、親子で読み合って道徳を学んでほしいというのがねらいだ。
 それぞれの物語には、余録として参考になる解説が添えられ、例えば「佐吉と自動織機」の物語では、現代に至ってトヨタ自動車が創設され、産業技術記念館も設立されたことなど、内容は現代的な話題にも及んでいる。脚色してあるのは当然だが、単なる作り話ではないため、読者にも真実味が伝わってくる。


日本の教育 (日本教師会 発行) 平成13年3月15日 図書紹介

 かつて京都教師会国語教育委員会が旧国定国語教科書の中から六十八篇を選び、元の漢字体、かなづかいを温存して『日本人の心を育てる読物』という教師向けの副読本をまとめたのは二十年前のことであった。新刊の『嵐の中の灯台』は着想は共通するが、子どもに読ませるには原文の儘では難解の個処も多いので、雰囲気を壊さぬように筆を加え、総ルビ、実しい挿画と解説を入れたもので、よい本が遂に出たという感慨一入である。この本の出典は高等小学国語から三篇、小学国語から十一篇、小学修身から四篇の計十八篇(「あとがき」で触れている「佐久間艇長」も加えれば十九篇。今佐久間艇長の話を知らない人は多い)に及ぶ。
 この本を既に読んだ人で通潤橋(熊本県)、青の洞門(大分県)などに行ってみたいと読後感を寄せている人もある。正にこれこそ、先祖伝来の国民の物語、日本人の生きる力の物語なのである。「稲むらの火」も、現地和歌山県広川町を訪ね、幕末に建設された大堤防を見てもらいたい。『嵐の中の灯台』の投ずる波紋が是非広がってほしいと祈る。